以下の写真は現在、甲山自然学習館で飼育している生き物です。
①~③の生き物の中で、貝の仲間はどれでしょう?
①ヤマナメクジ 体長10~16㎝。山地の雑木林ですんでおり、ほぼ日本全土に分布している。 雌雄同体の生き物で、二匹がそれぞれ互いの精子を相手に与え交尾し、産卵する。 |
②カワ二ナ ゲンジボタル、ヘイケボタルの幼虫のエサとされることで有名。 雌は卵ではなく、300~400個程の微小な仔貝を産む。 |
③クチベニマイマイ 雌雄同体で、自家受精することはまれ。多くの場合は交尾により、 精子を交換、卵を産んで増える。 |
さて、貝の仲間は①~③のどれかわかりましたか?
答えは・・・①~③全て貝の仲間です。
②のカワニナは水中で生活しています。こちらは一目瞭然、貝とわかりますね。
でも、貝は水中にいるものだと思っていませんか?
実はカタツムリとナメクジは陸生の貝類に属します。
カタツムリが他の貝類と決定的に違うところは、肺で呼吸するところです。肺で呼吸する貝類を有肺類と呼びます。
ナメクジはナメクジ科に属し、カタツムリの仲間のうち、貝殻が退化したものとされています。
殻をかぶっているのがカタツムリで、殻を脱いでいるのがナメクジではありませんよ!!
カタツムリは殻を脱ぐことは出来ません。ヤドカリのように体が大きくなったら、新しい貝を探すのとは違うのです。
カタツムリの殻にはちゃんと血管が通ってあって、殻も大きくなるし、殻に傷がついてもちゃんと元通りになるんですよ。