2013年3月23日土曜日

甲山にも、さくらが咲き始めました

春は三寒四温と言いますが、このところの天気は一温一寒の感があります。
標高約180mの自然の家でも桜が咲き始めました。
ウグイスもその美声のための練習をはじめたみたいです。

 
古代人にとって、さくらの開花は山の神が里に降臨する知らせで、里を訪れた神を斎き祀り、
神と酒食をともにして、その年の豊穣を祈ったのです。

当時のさくらは大切な農事暦であり、その開花が一年の吉凶を予兆する聖なる樹でもあったため花が美しく、長く咲くことを願った農民たちは酒肴を持って
山へさくらの花見に行き「山見」を行いました。

「山見」という表現からもわかるように、」奈良時代以前の「花見」は極めて農民的な生活に根ざした神事で、それが、平安時代の貴族社会の中で花の美しさを愛でながら酒宴を張り、
遊芸する「花見遊び」へと変形しました。

鎌倉・室町時代には地方の豪族・武士の社会にも広がり、江戸時代になると庶民の中にも浸透し、
寛永年間(1624〜44)以降は浅草や隅田川堤にさくらが植えられるなど、
花見行楽が庶民の楽しみになったのです。 
川尻秀樹「読む植物図鑑」より

蜜を吸って目のまわりに花粉をいっぱいつけたメジロ

花が咲き始めるとメジロやヒヨドリがくちばしのまわりを花粉で黄色くしながら、蜜を吸っているのがみられますが「シジュウカラは花のガクに穴をあけて蜜を盗むだけ、スズメは花を食いちぎって蜜を吸い、ウソにいたっては花のつぼみを食い散らすだけ」だそうです。