今日は、キベリハムシの紹介をします。
先日、甲山で見つけたキベリハムシの幼虫。
兵庫県の特産と言われる甲虫で、原産は中国になります。
明治~大正時代に神戸の港から入ってきたとされており、六甲山を中心に広がっていきました。
この虫は国内では兵庫県にのみ分布しています。
100年ほど前に来たにもかかわらずなぜ他県に広がらないのか不思議です。
調べてみると、キベリハムシは飛翔力が弱いのが原因で、移動に時間がかかるせいだとか。
いくつか要因はあるようですが、正確なことはわかっていないようです。
主食はサネカズラ(別名:ビダンカズラ)。
幼虫は、黄色の肌に瑠璃色の斑点模様が特徴的ですが大きさは10㎜程度とかなり小さいです。
成虫は、背中が青藍色でその周りが黄色で縁どられ、とても綺麗な色合いをしています。
黄色く縁どられていることから、「キベリ」ハムシと名付けられたそうです。
成虫になるのは夏ごろから。これから楽しみですね。
キベリハムシの展示
参照
「兵庫の生きものたち さまざまな環境を生き抜く命」
神戸新聞総合出版センター