2016年10月21日金曜日

油のようなもの

ここ数日、天気もよく暑い日が続いていていましたが、
今日は曇り空、涼しい秋の風が吹いている甲山です。


甲山自然の家の東側には、「第4湿原」と呼んでいる湿原が広がっています。
湿原の保護のため、中に入ることはできませんが、
周囲のフェンス沿いからもいろいろな秋の花を観察することができます。



ところが、足元をみると
湿原から流れてくる水がたまっているところがこんなふうに・・・。


ハイキング道にころがる石が錆びたように赤茶けていて、
ヘドロのようなものがモワモワッと付いています。
さらに、水面には油のようなものも浮いています。

誰かが機械油でも流したのでしょうか。
せっかくのかわいい花たちがかわいそう。けしからん!

いえいえ、ご心配なく。

これは、機械油などではありません。

臭いをかいでみると・・・、くさくない。
触ってみると・・・、膜が割れましたよ。



これは、湿原の水に溶けている鉄分が酸化して、石が赤褐色になっていると言われています。
そして、また、「鉄バクテリア」という微生物が酸化した鉄の膜や沈殿物をつくり
それが油やヘドロのように見えるというわけです。

きれいな湿原の風景の近くに、一見残念な水たまりには見えますが、
これも自然の現象なんですね。

私たち人間の「きれい」「かわいい」だけではかってはいけないんだなぁ
と、あらためて気づかされます。