2015年10月29日木曜日

ヤマタカマイマイのお食事と湿原の様子



2015年10月12日 
社家郷山キャンプ場付近 キジ谷で見つかった
ヤマタカマイマイ(環境省 準絶滅危惧)

柔らかいキノコが好物とのことで
昨日、シイタケを飼育ケースに入れてみました。
裏の白いひだ部分から食べるかと思いきや、
上の茶色い所から食べていました。
ヤマタカマイマイは自然度が高い林の周辺で

みられるそうです。
社家郷山では初記録かな?
甲山自然学習館でただいま展示中です!

ウメバチソウ
今年もたくさん咲いています。

ウメバチソウ
たくさん咲いている様子を画像で伝えるのは難しいです(^_^;)

湿原内の少し乾いた場所にはセンブリが
あちらこちらで開花しています。

花びらが4枚のセンブリもありました。

リンドウ
こちらも数年前に比べるとかなり増えました。


リンドウは今日のように晴れていないと
開花しないらしいです。



第一湿原内に季節外れのスミレの仲間

コウヤボウキもたくさん見かけます。
第一湿原の乾いた場所にもありますが、
甲山周辺では良く見かけます。
少し残念だったのは、
第一湿原で去年見た
オケラの姿がなかったこと。












2015年10月25日日曜日

黄色と黒のしま模様の〇〇〇〇〇・・・

 薪割りをしている途中、数メートル離れた場所に(?)がいるのを発見!
黄色と黒のしま模様のオオスズメバチです。


何か一生懸命運ぼうとしています。
・・・カマキリかな?
がっしり掴んで何度も飛び上がろうとしますが、重たいのでしょう・・・なかなか持ち上がらず、四苦八苦しているご様子。

なかなか持ち上がりません・・・。
一生懸命なのが可愛い。
観察していると、あきらめたのか?今度はカマキリのお腹部分をあごで噛みちぎっているようです。
これから小さく団子状にして巣に持ち帰るのかな。
一生懸命噛みちぎっています。

出逢うといつもやっかいに思うオオスズメバチですが、彼らも生きて行く為、次の世代に命を繋ぐ為毎日を必死に生きています。
がんばれ!オオスズメバチくん。


2015年10月19日月曜日

オオカマキリの産卵

先日から学習館でも注目を集めていたオオカマキリ。

ここ数日ですっかりお腹も大きくなり、そろそろ産卵かなと思っていたら

卵を産み始めていました!


さかさまになっています。


おしりをぐるぐると円を描くように動かしながら、おなかの触覚を器用に使い、丸い

形に卵しょう(卵のう)を形作っていきます。



完成まで2時間ほどかかりました。

この卵しょうの中には100~300個の卵が入っていると言われています。


暑さ、寒さ、湿気、乾燥、衝撃などから卵を守る役割があります。


カマキリの赤ちゃんに出会えるのは初夏のころです。


厳しい冬もこの状態で乗り越えられますね。


雪国では草や木に産みつけられたカマキリの卵しょうの位置が高いところにあると、その冬は雪が多いという言い伝えがあります。


せっかく産みつけた卵しょうも雪に埋もれてしまっては大変です。


お母さんカマキリは、草や木のどのくらいの高さを産卵場所として選ぶのか、それはその内部の水分量を察知して決定しているのではと考えられています。


地球全体の水分量が一定ならば、草木の内部の乾燥度合で今後の降水量の多い少ないを予測できるのではないかということです。


産卵という大仕事を終えたら、お母さんカマキリの役割は終わりです。


次へと命をつなげていくために、厳しい環境に耐え天敵と戦いながら、自分の一生を守り抜くという姿は、ほんとうに美しく立派だと思います。





                                 参考文献: カマキリのすべて トンボ出版
                                         飼育と観察     小学館

                            

2015年10月16日金曜日

2015年秋!ただいま飼育展示中!!

クロコノマチョウのさなぎ
10/6サナギになりました。
成虫ノチョウは茶色ですが、蛹は鮮やかな黄緑です。
どのように変化するか見守っています。
オオカマキリが自然の家周辺にいました。
しばらく、飼育観察してみます。
後翅を広げてオオカマキリの特徴を観察しました。
社家郷山で見つかったヤマタカマイマイ
好きな食べ物はやわらかいキノコ
この辺りではあまり見かけません。
社家郷山では初記録?
甲山自然学習館では今3種類の貝を飼育展示しています。
クチベニマイマイ
ヤマタカマイマイ
アツブタガイ(小さいですが見えますか? )

アカスジキンカメムシの幼虫
好きな食べ物は木の実
成虫になると赤い筋が綺麗なカメムシです。
成長をお楽しみに!!

2015年10月7日水曜日

秋の甲山で見られるトンボ

さわやかな秋風の吹く今日の甲山です。

自然学習館の前の広場に、朝からいろいろなトンボが訪れてくれました。



ウスバキトンボです。
ウスバキトンボは、移動する力がとても強く、
毎年、初夏に沖縄など南の地域から本州へ飛んできます。
そのあいだ、卵をうみ、卵がかえって幼虫になり、羽化して成虫になり、飛んで移動して・・・と、世代交代を繰り返しながらやってくるのです。

りっぱなうしろばねをしています。
でも、もともと暖かい地域にすむウスバキトンボ。
残念ながら、秋になってここでうまれた卵や幼虫は、寒さのため冬を越すことはできません。
なんだか、ちょっぴり悲しいですね。


空を見上げると、葉を落とした枝のてっぺんに別のトンボをみつけました。
ネキトンボです。
はねの付け根が赤い色をしています。
高いところにじっと止まって、なわばりを見張っているようですよ。
どんな景色が見えるのでしょう。
ネキトンボは、成熟するまで山でくらし、秋の深まりとともに平地にも下りていきます


また別の枝には、アキアカネが止まっていました。
アキアカネ(オス)

アキアカネ(メス)
アキアカネは、少し前までは数多く見られましたが、この頃はその数が減少し、
なかなか出会えないトンボになってしまいました。
これからの季節、山を下りて、稲刈りの終わった田んぼや池で卵をうみます。



トンボさんたち、
秋の甲山を気に入ってくれたかな。

<参考資料>
・「近畿のトンボ図鑑」 山本哲央、新村捷介、宮崎俊行、西浦信明著
・「とんぼとなかよしブック」 西宮市







2015年10月2日金曜日

小さな宝石



金色や緑に輝くはねに透明なフードをかぶっているように見えるこの虫、

セモンジンガサハムシといいます。



真ん中のX模様も素敵です。

透明フードを上からかぶっているように見えますが、
真ん中の金色の部分と一体で

パカッと割れたようにはねを広げます。

こんなに綺麗な虫ですが、本当に小さくて
体長は5mmほどしかありません。

甲山周辺のサクラの葉にいたそうです。
カナメモチの葉っぱも好きみたい。

そーっと探してみてくださいね。



出会いたくない生きもの


ヤマカガシ ナミヘビ科


水田、河川などの水の周辺が生息地。だから 湿原の多い甲山周辺でも見かける蛇です。

カエルを好んでたべるため、水のあるところに生息しています。

奥歯に毒腺があります。 ヤマカガシの方から 積極的に人に向かってくることはありませんが、

刺激しないように注意しましょう。

人にとっても過ごしやすい今の季節、他の生物にとっても 過ごしやすいのかもしれませんね。

町の中に多様な生き物が見られる 私たちの甲山 

たいせつに次世代にひき継いでいきたいです。