2013年6月29日土曜日

6月の甲山周辺の生き物

6月初め、モリアオガエルの卵が観察され始める頃、道端にも小さな泡のかたまりが観察できます。
これはアワフキムシです。アワフキムシの幼虫が泡のかたまりを作って、中で生活しています。


湿原観察園ではモウセンゴケが観察できます。

以前社家郷山で見つけたボクトウガの幼虫の作る木くず糞を甲山でも見つけました。
モウセンゴケ
ボクトウガの幼虫が出す木くず糞


その他にも・・・
シオカラトンボ
コアジサイ:ほのかにいい香りがします
ヒシバッタ:1.5cmほどの大きさです。木の幹にそっくりでした

2013年6月26日水曜日

恋の季節 モリアオガエル

6月25日の朝日新聞阪神版に
甲山のモリアオガエルの様子が報道されました。
激しく雨が降る夜で、カメラ・ストロボは びしょびしょ。
もちろん、体もびしょびしょ。
粘ったおかげでしょうか?
モリアオガエルは、(^v^)表情をみせてくれました。
記事の中の個人名は消させていただきました(本人)
記事にもあるように、オスガエルがペアに近づくためにジャンプ。
うまく、先の枝に右手でつかまりした。が
その右手がズルズルと滑ってあえなく池に落下(あまりの滑稽さで笑いました)

また、メスがオスをおんぶしたまま、
隣りの枝に60センチほどジャンプする光景もみました(ビックリしました)

ながらく観察していますが、この夜は初めてが二つもありました。


2013年6月24日月曜日

ほたるとモリアオガエルの観察会が終了しました

初夏のこの季節にひとびとを魅了する「幻想的なほたるの光」
真夜中に産卵する木の上で生活する「モリアオガエル」

これらを一度に観察する「ほたるとモリアオガエルの観察会」が
6月14日(金)と22日(土)に甲山自然環境センターでおこなわれ、
市民の方の参加者は計123名にのぼりました。

観察会では「モリアオガエルの産卵」のスライドや足立 勲さん(自然体験教育研究所主宰)の
ほたるのおはなしがあり、今回は武庫川女子大学生による「カスミサンショウウオとゴマダラチョウ」の飼育の研究の発表がありました。

スライドとお話のあとは「モリアオガエルの観察池」から仁川へほたるの観察へ移動。
午後8時40分まで先生の解説をききながら「ほたるのひかり」を堪能しました。
夕暮れのキャンプ場が会場です



仁川での観察の様子


ある参加者は「街中からそう遠くない場所にこんな豊かな自然があることがおどろきでした」と話してくれました。
甲山自然環境センターではこれからも「多様な動・植物の命を育む環境づくり」の活動をすすめていきます

2013年6月15日土曜日

恵みの雨!

梅雨に入っても雨が少なく、
森や山や、農地も困っていました。
今日やっと
甲山周辺にも雨がふりました。




ウスカワマイマイも大喜び


 

アジサイも彩りよく、
鮮やかです。

しばらくは降って欲しいと
願っています



学習館横のアジサイ


もっと降ってね

2013年6月12日水曜日

夜はホタル、昼間はホタルガ

今の時期、夜は「ホタル」を観察できますが、
昼間は、「ホタルガ」が飛んでいます。
赤い頭と黒い羽、
まるでホタルのような姿をしています。
白いラインもすてきです。
 

マダラガの仲間は主に昼間活動します。
美しい姿に反して、体内では毒をつくっています。

羽を山型にたたんでとまります。


2013年6月10日月曜日

 大忙し

長く、きびしい冬を耐えたオオスズメバチの女王蜂が巣づくりをはじめました。
育房ははじめ3室くらいつくり、産卵をはじめます。

卵がふ化するまでは、巣材集め、巣づくり、自分自身のエサとり、巣の防衛、巣の保温。
これらを1頭の女王蜂がすべてしなければなりません。

数日後、最初の幼虫がふ化しますが、いよいよ、育児がはじまり、エサを獲得するための
狩りも加わり女王蜂の仕事は急激にふえていきます。

働きバチが誕生してくるまでは、単独ですべてをしなくてはならないため、女王蜂にとっては
もっとも、危険で困難な時期になります。
アシナガバチの巣をみつけ、なかのサナギを
ひっぱりだそうとしています

サナギをひきだしました




肉団子状態にして巣にはこび幼虫のエサにします
自身は幼虫が出す栄養のある透明な液を食事にします。
これは栄養交換と仲間としての絆の確認でもあります。

働きバチの寿命は30日くらいといわれています。

森林総合研究所編スズメバチに刺されないためにをお読みください