2014年10月27日月曜日

森からのおくりもの

先週末は良いお天気にい恵まれ、最高の行楽日和となりました。


風に揺れる木の葉が秋空に映え、とても気持ち良く過ごせるそんな日、たくさんのドングリをみつけました。


 
 

見上げるとそこには、大きなコナラの木が…

風が吹くたび、たくさんの実を落とします。まるで雨粒のように頭上から降り注いで、しゃがんだ私の背中にコツンと落ちてきます。

 
 

ほんの5分ほどで、お皿いっぱいのドングリと、そのぼうし(かくと)が集まりました。

 

これらの木の実を材料とし、イベントなどでエコクラフトを楽しんでいただいているのですが、集めたドングリには、ちょっとした下処理が必要です。

一度蒸して、その後、乾燥させて保存しておくのです。

 

 

10~15分、中火から弱火にかけます。あまり火が強すぎると、実が膨張し殻がはじけてしまいます。

 

 
 
 

これでツヤも出て、もう中から虫が出てくることもありません。

蒸したドングリは新聞紙やザルに広げ、2~3日陰干しします。

 

 

甲山を散策していただくと、ドングリの他にもいろんな木の実をみつけることができると思います。

 
 

甲山自然学習館には、これらの木の実を利用して作るエコクラフトを展示しています。

今日は新作をいくつか追加してみました。

 
 
 
 

ご家族やグループで、この秋、森からのおくりもので素敵なエコクラフトを作りませんか?


2014年10月24日金曜日

2014年10月24日(金) 本日の学習館と湿原周辺の様子

気温は20℃前後、快晴、平日にもかかわらず市内市外から多くのハイカーさんが来館されました。

午前には、コナミスポーツクラブ チャイルド教室のお友だちが甲山登山前に立ち寄り、甲山のなりたちについて恐竜時代から海だった時代のお話を熱心に聴き、館内見学後、元気に出発しました。

初めてクワガタを触ったよ!

ソメイヨシノが色づき始めています

秋の味覚 ムクの実も食べごろ


上の方でよく熟した実をスズメが食べていましたよ!


こちらはメジロたち


甲山湿原は花盛り 湿原に咲くもの、少し乾燥したところでは湿原植物以外の花も!(^^)!

 

ウメバチソウ

リンドウ


センブリ


オケラ


2014年10月21日火曜日

アケビコノハのサナギその後

先日のブログでUPしていたアケビコノハのサナギですが…
            
             本日、無事に羽化しました。
アケビコノハの成虫
羽化した成虫の前羽はまるで枯葉のようです。
前羽中央付近にある緑の模様も左右対称についています。
脚もまるで木の枝のようです。


そして、後ろ羽は明るい黄色に黒っぽい模様がよく映える鮮やかな羽になりました。
枯葉のような前羽とは対照的に後ろ羽はとても鮮やかな色をしています。

そして、このアケビコノハさん。こんな顔をしています。
目も大きくて、なかなかの美人さんだと思うのは私だけ?










2014年10月19日日曜日

これは何の実?!か、わかるかな?

グローブみたいなこの実はなんでしょうか?

大きさは4×3センチくらいで厚さ1.5センチくらいです。



なんのにおいもしません。そこで中を割ってみると・・・



思わずギャーッって言いたかったくらい虫でいっぱいです。



 
一緒にこんな白い粉も入っていました。 
 

これは実ではなかったんです

ヌルデにできた虫こぶヌルデミミフシと呼ばれます。
ヌルデシロアブラムシがこの虫こぶをつくったんですよ。
 
これを乾燥したものは五倍子(ゴバイシ)と呼ばれ、
タンニンが多く含まれるために
薬用や染色用として役に立つそうです!
 
その昔は「お歯黒」の原料となりました。
 
染料として使ったとき、五倍子で染めた色は
空五倍子色(うつぶしいろ)とよばれるそうです。
黒い色ですよ。
 
 

 

2014年10月14日火曜日

ギョロッ!

昨日は台風19号が、長い時間各地を襲った形で、
通り過ぎていきました。

昨今、自然の猛威は、牙をむき出して、
次々と力を見せつけています。


しかし、静かに穏やかを

取り戻した自然を味わうと、なんて素晴らしいと
ウットリしてしますのですから、やはり自然のもつ力に
脱帽いたします。

紅葉も、まもなく進んでいくことでしょう

さて先日、学習館にお客様が…



オオカマキリ



産卵前の大きなおなか




無事に卵を産みますように


このカマが怖いもの知らず








2014年10月13日月曜日

木の実あれこれ

いよいよ空気もひんやりとし始め、稲刈りなど作物の収穫もピークをむかえています。

甲山キャンプ場周辺で見られる
この時期ならではの木の実あれこれを紹介します。



ヒサカキ
むらさきいろに熟した実は
メジロ、ヒヨドリなどの好物です。

 
 


 
アラカシ
いわゆるドングリの仲間。
実の大きさは1.5~2㎝で細長い。


クリ
おなじみのクリ、秋の味覚の代表。
くりごはんやクリを使ったお菓子など
たいへんおいしい。
 
カキ
こちらもおなじみ。
鳥たちは人間向きの甘柿を食べる訳ではなく
何度か霜にあたって渋みが抜けた
渋柿をよく食べている。


 
アカマツ
まだグリーンですが、茶褐色に熟すと
羽をもった種子が風に飛ばされる。
 
トチノキ
くりに似ていますが、4~5㎝の
ゆがんだ
球形をしている。
とちもちにして食べる。

 木の実(果実)には、いろいろな種類やしくみがあり、それぞれ子孫を残すくふうがなされています。
食べておいしいものもありますが、有毒のものも多くあるので、口に含むときはくれぐれも注意しましょう。

2014年10月7日火曜日

何の虫?

お客様が何の虫ですか?と持ってこられたこの虫・・・

アゴはまるで、クワガタのメスのようだけど、なんだか中途半端な長さの触角がついています。









 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これはクロカミキリでした。体長は26mmあり、大きい方です。
灯火によく来る虫とのことでした。

さて学習館には幼虫がいたのですが、朝来ると見当たりません。
その幼虫とは、
 アケビコノハの幼虫です。
 
頭を下にして、腹端部を折り曲げて
目の模様を目立たせる威嚇(いかく)ポーズ中です。
確かに鳥さんはびっくり!かもしれませんが・・・
 な~んか「ゆるキャラ」みたいで
かわいいと思ってしまうのは、私たちだけ?でしょうか?

どこ行ったのかな~と探してみると・・・
 









葉っぱをつづって、その中にいましたよ。
サナギへの準備中でした。
もうすぐ前ばねは枯葉そっくり、後ばねが黄色の蛾になりますよ!

2014年10月6日月曜日

question(問題)

さて、問題です。
以下の写真は現在、甲山自然学習館で飼育している生き物です。
①~③の生き物の中で、貝の仲間はどれでしょう?


①ヤマナメクジ
体長10~16㎝。山地の雑木林ですんでおり、ほぼ日本全土に分布している。
雌雄同体の生き物で、二匹がそれぞれ互いの精子を相手に与え交尾し、産卵する。

②カワ二ナ
ゲンジボタル、ヘイケボタルの幼虫のエサとされることで有名。
雌は卵ではなく、300~400個程の微小な仔貝を産む。


③クチベニマイマイ
雌雄同体で、自家受精することはまれ。多くの場合は交尾により、
精子を交換、卵を産んで増える。



さて、貝の仲間は①~③のどれかわかりましたか?
答えは・・・①~③全て貝の仲間です。

②のカワニナは水中で生活しています。こちらは一目瞭然、貝とわかりますね。
でも、貝は水中にいるものだと思っていませんか?

実はカタツムリとナメクジは陸生の貝類に属します。
カタツムリが他の貝類と決定的に違うところは、肺で呼吸するところです。肺で呼吸する貝類を有肺類と呼びます。

ナメクジはナメクジ科に属し、カタツムリの仲間のうち、貝殻が退化したものとされています。
殻をかぶっているのがカタツムリで、殻を脱いでいるのがナメクジではありませんよ!!
カタツムリは殻を脱ぐことは出来ません。ヤドカリのように体が大きくなったら、新しい貝を探すのとは違うのです。
カタツムリの殻にはちゃんと血管が通ってあって、殻も大きくなるし、殻に傷がついてもちゃんと元通りになるんですよ。