2014年9月30日火曜日

秋を告げる香り

毎年、この時期が来るとある花の香りで秋が来たなと感じます。

9月末頃~11月頃にかけて咲く花。そう、金木犀です。
金木犀
金木犀はキンモクセイ科キンモクセイ属の常用小高木樹です。
原産地は中国で雌雄異株ですが、日本に導入された時は雄株だけで、雌株は入ってこなかったと言われています。
すなわち実は出来ません。日本で見れるのは、可憐な花のみです。

金木犀の花言葉は『謙虚、謙遜』になっており、香りのすばらしさに比べて、一つ一つの花が小さく、控えめである所からきているそうですよ。











2014年9月24日水曜日

コガネムシは~金持ちだ~♪

 甲山自然学習館ではドンコを飼育しています。
ドンコにあげるミミズを調達する為、土の中をスコップで掘っていたところ、何かの幼虫がたくさん出てきました。

一見見た感じでは、カブトムシやクワガタムシの幼虫に似ています。

カブトムシやクワガタムシの幼虫にそっくりです

以前からこの幼虫、土の中のミミズを探しているといつも出てくるので、気になっていたという事もあり、調べてみる事にしました。

調べてみるとこの幼虫、コガネムシの幼虫だということがわかりました。カブトムシやクワガタムシの幼虫にそっくりですが、よく見るのはコガネムシの幼虫で、1匹いれば10匹くらいはいるそうです。


プランターで植物を育てていると、急に植物に元気がなくなったり、枯死したりした事はありませんか?

それはひょっとしたら、コガネムシの幼虫が土の中にたくさんいるからかもしれません。コガネムシの親は有機物の多い土を好み、卵を産む傾向があるので、有機物の多い土を使っていると幼虫が多発するそうです。


コガネムシの親は夏の間に土にもぐり、卵を産みます。卵は2週間ほどで幼虫になり、幼虫は植物の根を食べたりするそうです。

そして、冬を越し春先に蛹になり、5月から9月にかけて成虫になり、卵を産むのです。

コガネムシは金持ちだ~♪と歌われたりするので、あまり悪いイメージはなかったのですが、植物や農作物を作る人たちにとってはなかなかの悪さをする虫だという事がわかりました。














2014年9月17日水曜日

・・・食欲の秋・・・

ずいぶんと涼しくなり、甲山も秋を感じられるようになってきました。
秋と言えば…食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋と色々ありますね。
ご存知かもしれませんが、甲山には食べられる実もたくさんあるんですよ。今日はその二つをご紹介します。
サルナシ(猿梨)の実
サルナシはマタタビ科のつる性落葉樹で、北海道から九州まで分布しています。
花期は5月~7月で果実は秋にできます。果実はだいたい2cm位、緑色をしていて、切り口はキウイフルーツに似ており、味もキウイフルーツににています。
キウイフルーツに似ていますね!
サルやクマなど野生動物の餌とされ、実が梨の形に似ていて、サルが好んでよく食べることから、サルナシと名付けられたと言われているようです。
サルナシのビタミンCはレモンの10倍、それに加えビタミンB1も豊富で疲労回復や滋養強壮にも効くとされています。
すごいですね!!




栃の実
トチノキ科の落葉高木で山地の谷沿いなど、湿気の多い所に育つ。
分布は沖縄を除く全国。花期は5月~6月。3~5cmの実が落ちるのは9月頃。
クリに似た光沢のある茶色の種子は、古くからしっかりと渋抜きをしてトチ餅などに利用されています。














2014年9月11日木曜日

秋の催しのご案内(10月のエコひろば)

このところの天候は不安定ながら、気持ちよく晴れる日も多くなってきました。

 

いよいよ秋の気配といったところでしょうか…

 

散策など楽しんでおられる方も多いことでしょう。

 


さて本日は、10月に開催を予定している催し“エコひろば”のご案内です。


ひとつ目は、

10月4日(土) 『秋の仁川の生きものウォッチング』


 

 

夏の間、芋を洗うように賑わい、また大雨の影響で広範囲に土砂が堆積した仁川広河原ですが、ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。



そんな秋の仁川で、生きものをみつけてみませんか?



石の下をのぞいてごらん。






これは何だろう?

 

 

夏休みにやり残した観察も…

 

 

夏とはまた違った、新しい発見があるかもしれません。

 
 
 

もう一つの催しは、

10月26日(日) 『秋の甲山湿原ウォッチング』

 
 




西宮市指定天然記念物の甲山湿原。


あまりご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。



普段は入れない湿原の中へ

 

 

貴重な湿原の保護のため、普段はフェンスで囲い施錠されているエリアですが、季節毎に開催されるこの催しの際は、ガイドとともに一般の皆さんにも湿原内を散策していただくことができます。







素敵なお花もみられるといいですね!



 

秋の甲山湿原では、どんなものがみられるでしょう。

 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

どちらの催しもお申し込みは、往復はがきに

①ご希望のプログラム名、日程

②参加者全員のお名前、年齢

③郵便番号、住所

④電話・FAX番号 をご記入いただき、西宮市立甲山自然環境センターまでお申し込みください。

 

なお、応募締め切りは

『秋の仁川の生きものウォッチング』 →9月18日必着

『秋の甲山湿原ウォッチング』 →10月9日必着

 

各回定員約20名となっております。

 

ご応募お待ちしております。

 

2014年9月9日火曜日

名月と七草

昨日の月をご覧になりましたか。
すばらしい中秋の名月でした。
月が、あのように大きいとは・・・
あのようにまばゆいとは・・・
初めて見たような気がします。
 
なんでも、今日(9日)が満月で、月の位置が地球に近いため、
普通より大きく見える「スーパームーン」と言うそうな。
 

中秋と言えば
この時期、秋の七草を見るのも楽しみです。
ハギ、ススキ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ、ナデシコ
  
学習館前には、その一つハギが、咲いています。

アレチヌスビトハギ
 果実はおなじみのひっつきむしです。
 果実の形が、しのび足で歩く盗人(むすびと)の
足のかたちに似ているからとか


 葉の形は、マルバハギと違い、卵状楕円形をしています。
 
 
 今宵は、ススキの穂と月見団子で、満月を愛でたいものです。

2014年9月8日月曜日

さよなら キリギリス

夏の間、毎日 『ギーッ、チョン』と独唱してくれた
キリギリスくん

たくさんの来館者に見て、聞いていただきました。

お役目御免と、最後の演奏を終えて、

自然に帰っていきました。

今日は 中秋の名月

美しいお月様を愛でながら、ゆっくり他の虫たちと、
合唱を楽しむことでしょう。


ありがとう! キリギリス君!

長い間お世話になりました


どっちの方へいこうか

 
久しぶりの草むらだ
       
       空っぽのケースが寂しげ

2014年9月6日土曜日

今日の湿原観察園

湿原観察園に下りていく道で、秋の七草のススキが花穂をのばしていました。



湿原観察園では薄紫色のミズギボウシがたくさん咲いています。




ひときわ目立つ鮮やかな紫色はサワギキョウです。

キノコもいっぱい生えていました。
キノコは思わずさわってしまいたくなりますが、
さわるだけでかぶれてしまうカエンタケというキノコもあります。

カエンタケは甲山ではまだ報告がありませんが、
食べればひどい中毒も起こしてしまいます。

ご注意くださいね!

2014年9月5日金曜日

めずらしいカメムシ

学習館に見たことのない虫が飛んできました。
観察していると、何かに似ていることに気づきました。

牛に似ていると思いませんか??

ウシカメムシ

調べてみると、カメムシ目:カメムシ科のウシカメムシだと判明。

突出物が牛の角に見える事が名前の由来だそうです。

アセビ、シキミ、サクラ、ヒノキなどの樹木で見られ、主として

草食性、たまに肉食もするという雑食性カメムシになるそうです。

やや、めずらしいカメムシであまり見かけない上に気配を感じると

すばやく動き回る習性があるため、撮影はなかなか大変でした!!!






















2014年9月2日火曜日

9月は防災について考える

9月が始まりました。

新学期スタートです。


夏の思い出や、出来事をステップに頑張りましょう。



さて、9月1日は防災の日です。


二百十日といって一番、台風の起こりやすい季節です。



阪神淡路大震災、東日本大震災、を経て

もうやって来ない、ではありません。


これから予測される南海トラフ大地震。も含めて…

いつ何時でも、自分の身に起こると考えていたほうが

良さそうです。

今年の夏は集中豪雨が多かったですね。

土石流や水害、日本あちこちに
爪痕を残し、

まだまだ復旧できていない場所も多くあります。

近頃はゲリラ豪雨で短時間一か所に雨が集中して、


想定外の被害となっています。


自然災害について考える時、その地名を改めて

考えてみましょう。


先人が後世に残したかった事柄が音に込められていて、

その地形や地質、地層、過去の自然災害を知る
手だてとなります。

土地の特性や成り立ちを知ることが、大切です。


そのことを知ることで、災害に対する心得ともなるでしょう。

みなさんの周辺は、いかがでしょうか。

備えあれば、憂いなし』  



湿原には秋の草花が咲いています。



           
          オミナエシ

   
サワシロギク
ワレモコウ