2013年3月30日土曜日

芽生え

社家郷山の長谷原にて

小さな春をみつけました。

コナラの芽生え


秋に落ちたコナラなどの実は、動物たちの冬の食糧になります。寒い冬を過ごし、暖かい日差しに目覚めました。

地面の上で子葉が殻から出ると、子葉は真っ赤になって根を地中に伸ばします。森に光が差し込むと新しい生命が生まれます。森林整備にかかわっていただいたたくさんの方々やハイカーの皆様に見ていただきたい春の豊かな森の様子です。


あちらこちらに

2013年3月29日金曜日

甲山の春

茶色とみどりの色しかなかった山々にも、
ピンクや白の色が加わり春の到来を感じさせてくれます。
植物の芽吹きや開花の様子を
順次アップしていきたいと思います。

 甲山湿原のコバノミツバツツジ
山に美しいピンクの花がふわっと
うかびます。

廣田神社の2万株ともいわれる群落は

兵庫県の指定天然記念物になっています。

クサイチゴ
一つ一つの小さな実が集まって
イチゴ状になります

タラの若芽
天ぷらや和え物に

ヒサカキの花は春の里山の香り



学習館前 満開のソメイヨシノ
バックには甲山

2013年3月23日土曜日

甲山にも、さくらが咲き始めました

春は三寒四温と言いますが、このところの天気は一温一寒の感があります。
標高約180mの自然の家でも桜が咲き始めました。
ウグイスもその美声のための練習をはじめたみたいです。

 
古代人にとって、さくらの開花は山の神が里に降臨する知らせで、里を訪れた神を斎き祀り、
神と酒食をともにして、その年の豊穣を祈ったのです。

当時のさくらは大切な農事暦であり、その開花が一年の吉凶を予兆する聖なる樹でもあったため花が美しく、長く咲くことを願った農民たちは酒肴を持って
山へさくらの花見に行き「山見」を行いました。

「山見」という表現からもわかるように、」奈良時代以前の「花見」は極めて農民的な生活に根ざした神事で、それが、平安時代の貴族社会の中で花の美しさを愛でながら酒宴を張り、
遊芸する「花見遊び」へと変形しました。

鎌倉・室町時代には地方の豪族・武士の社会にも広がり、江戸時代になると庶民の中にも浸透し、
寛永年間(1624〜44)以降は浅草や隅田川堤にさくらが植えられるなど、
花見行楽が庶民の楽しみになったのです。 
川尻秀樹「読む植物図鑑」より

蜜を吸って目のまわりに花粉をいっぱいつけたメジロ

花が咲き始めるとメジロやヒヨドリがくちばしのまわりを花粉で黄色くしながら、蜜を吸っているのがみられますが「シジュウカラは花のガクに穴をあけて蜜を盗むだけ、スズメは花を食いちぎって蜜を吸い、ウソにいたっては花のつぼみを食い散らすだけ」だそうです。


甲山と社家郷山 春の生き物


仁川のせせらぎも春を感じさせてくれます。
タニシも日向ぼっこしているように見えますね。


いま、甲山・社家郷山付近の山ではヒサカキが満開になっています。
目立たない花ですが、よく見ると小さな釣鐘型でかわいい形です。
山を覆ってしまうため、山の整備では伐採の対象になるヒサカキですが、
10月から12月になる黒紫色の実は小鳥が好んで食べます。



山道を歩いているとビックリ!!アオダイショウが死んでいました。
口の中もきれいなピンク色で、本当に死んだばかりのようでした。
長さは70センチほどだったので、まだ若いアオダイショウかもしれません。
どこにも傷がないようだったので、
息をふきかえしてくれればいいなと思いながら、道の端にそっと移動させました。







社家郷山ではベニカミキリを見つけました。
胸部に黒い星が5つあるのが特徴です。
大きさは2cmに満たないちいさな虫です。
触覚の長さが体長とほぼ同じですので、メスのようです。
オスは触覚が体長の1.5倍ほどあるそうです。

春になって観察できる生き物も多くなってきました。
たくさんの方々に甲山キャンプ場と社家郷山キャンプ場に遊びにきていただきたいです。


2013年3月17日日曜日

ぽかぽか暖かい

寒かった冬がようやく去り、
三月半ば、暖かくなりました。

室温18℃ 外気温18℃(午後2時現在)

サクラの開花宣言もちらほら聞かれています。


ここ甲山自然学習館はエコハウスです。
木の香りが心地よい建物です。



館内は窓からの太陽光をたっぷりと浴び、暖められた空気が床から送られていて
一度あたたまると、なかなか冷えません。。



館内の電気使用に使っています。

屋根面のソーラーパネルでは
電気が作られていて、
今日の
発電電力量 5.6kwhです。(午後3時現在)



自然の家の前のサクラのつぼみもふくらんで来ました。

もう甲山にも、春がきています。

2013年3月10日日曜日

社家郷山に春到来


暖かい日が続き、すっかり春到来という感じです。
社家郷山では、越冬していたルリタテハがいち早く飛んでいました。
ネコヤナギも花が銀色に咲き出し、とてもきれいです。

ルリタテハ


ネコヤナギ雄花

ネコヤナギ花穂







ネコヤナギ

2013年3月3日日曜日

ミノムシ

葉を失った落葉樹の枝先に、枯葉のくずでカモフラージュし
ぶら下がっているミノムシ。
近頃、あまり見かけなくなりました。
ミノムシとよばれる虫は、ミノガ科というガの仲間で
日本には数十種います。

ミノムシの不思議な生態
 成虫はオスだけ羽をもち、メスは成虫になっても羽をもたず、いもむしのままで、
   ミノから出ないまま交尾し、ミノの中で産卵します。
 
 幼虫は、ミノから身をのりだしてサクラなどの葉を食べ、暖かいフェルトのミノの中で
   越冬します。

 ミノは北風が吹き荒れても枝から離れることはありません。
   ミノを固定する糸の輪は、手ではちぎれないほど丈夫です。





2013年3月1日金曜日

平成25年度 4月~6月 甲山エコひろばのご案内

甲山自然環境センターでは、環境学習都市にしのみやの山の拠点として、
甲山周辺の自然環境の保全活動・環境学習活動に取り組んでいます。
その中でも、訪れた人たちに素晴らしい自然や生きものを知っていただけるよう、
甲山エコひろばを行っています。
下記のコース、日程を予定していますので、ご都合のよい日にご参加下さい。
あなたも私たちと一緒に身近な自然に触れてみませんか?

申し込み方法
「はがき」か「Fax」に、
①ご希望のプログラム名および希望日時
②参加者全員の氏名、年齢
③住所
④電話番号・Fax番号
を明記の上、各回の締め切りまでに下記連絡先に申し込み下さい。
申し込み多数の場合は抽選になり、結果は締切日以降に連絡いたします。
※1回のお申し込みで、複数のプログラムを同時に申し込むことは出来ません。
    (1回のお申し込みにつき6名様まで受付)
4月
6日(土)春の仁川で生きもの発見!
締め切り 3月25日(月)必着
21日(日)春の仁川で生きもの発見!
締め切り 4月8日(月)必着
甲山近くを流れる仁川にどんな生きものがくらしているかな?
みんなで見つけてみましょう
参加費:一人100円(保険・資料代)
集合:甲山自然の家
持ち物:ぬれてもいい靴・タモアミなど
(タモアミは1本105円で貸し出しがあります)
5月
25日(土)甲山ハイキングとクリーン作戦
締め切り 5月13日(月)必着
新緑に包まれた甲山でのんびりハイキング
自然に感謝しつつ憩いの場をみんできれいにしましょう
参加費:一人100円(保険・資料代)
集合:甲山自然の家
持ち物:お茶・軍手
18日(土)みんなで農地めざしてハイキング!
夏野菜の作り方を学ぼう!!
締め切り 5月2日(木)必着 
往復はがき
甲山の森をハイキングして、農地をめざします
甲山農地の自然を楽しんで、夏野菜のお話や苗付けを体験します
畑の土はどんな感じかな?
土にもひみつがあるよ お家でできる育て方もマスターしちゃおう!
(ご希望の方には夏野菜、たい肥等販売いたします)
参加費:一人100円(保険・資料代)
集合:甲山自然の家
持ち物:水筒・タオル・帽子・軍手・ビニール袋
6月
1日(土)初夏の湿原と森の遠足
締め切り 5月20日(月)必着
西宮市の天然記念物に指定されている甲山湿原
甲山湿原の様子を観察します
参加費:一人100円(保険・資料代)
集合:甲山自然の家
持ち物:双眼鏡・ルーペなど
(双眼鏡は1つ300円で貸し出しがあります)
14日(金)18:30~21:00
22日(土)18:30~21:00
ホタルとモリアオガルの観察会

締め切り 各回とも 5月30日(木)必着 往復はがき
甲山のふもと、仁川でホタルの観賞と甲山自然環境センター内の
「モリアオガル観察池」で生態観察
モリアオガルの産卵のスライドも上映します


講師:足立 勲 氏 (宝塚自然保護協会・関西学院大学非常勤講師)
参加費:一人100円(保険・資料代)
集合・解散:甲山自然の家
各回共通事項
活動時間:午前10時~11時半(各コース約1時間半)
集合場所:甲山自然の家
服   装:動きやすい服装、歩きやすい靴
持ちもの :(西宮市内在住の方は)エコカード、市民活動カード
定   員 : 20名程度
雨 天 時 :プログラムによっては中止する場合がございます。
        参加予定の方には、当日午前8時ごろから電話で中止の案内をいたします
そ の 他 :団体向けのプログラムもございます(有料)。日時、内容等は事前にご相談下さい。
        駐車スペースが限られていますので、公共交通機関をご利用下さい。
★お申し込み及びお問合せ先★
西宮市立甲山自然環境センター
〒662-0001 西宮市甲山町67番地
  TEL/FAX  0798-72-0037(電話は9時~17時)