2015年12月28日月曜日

2015年の締めはシメでした

暖冬とはいえ、すっかり冬じたくを終えた甲山周辺です。
学習館も、年内の開館は今日までです。
閉館中も、生きものたちのえさやりや、自宅持ち帰りなどお世話をしています。
年明けは、4日(月曜日)からです。

仕事納め年末の締めの本日、グッドタイミングで
シメ(締め?)がやってきました。
鳥たちには、年末年始など関係ないのですが・・・来年も姿を見せてください。



本年も甲山学習館ブログを訪れていただき
ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
皆さまどうぞ、良いお年を・・・

2015年12月23日水曜日

甲山コレクション

クリスマスも近づき、街はツリーやイルミネーションで華やかですね。

華やかといえば、今年、甲山を訪れた生き物の中にも、彩りを添えてくれた虫たちがいます。

そんなおしゃれな仲間を紹介しつつ、今年を振り返ってみたいと思います。






ゴールドのマントをまとったセモンジンガサハムシ

以前にもブログに登場しましたが、背中にご注目。

ありふれたブラウンカラーにメタルのワンポイント。

地味派手ミックスが

おしゃれな上級テクニック。








 こちらはオオムラサキ

 なんといってもこのブルーカラーは

 魅力的。

 白い点の模様も散りばめられ

 柔らかさを出しています。







こちらはハンミョウ

ぼかしを生かしたメタルカラーのボディ。

関節の色使いや脚の付け根の色のグラデーション、

そして脚先まで色も美しく、関節の細やかさとバランスは

かなりのセンスの持ち主か。

        



こちらはコヤマトンボ

なんともスポーティな印象です。

色使いもさることながら、胸板の厚さ、尻尾にかけての曲線、

風をすばやく駆け抜ける姿が想像できます。

美しい色の眼。

きりっとした口元。

さわやかといった言葉がぴったりです。










次は、ステージのラストを飾るにふさわしい、カラスアゲハ





 この美しさ。ため息がでるほどです。

翅(はね)のグラデーションもすばらしいですが、表と裏の色使いも違っています。

おしゃれな方は裏地にも気をつかわれるのでしょうか。

上の翅はシンプルな形、下の翅はドレスの裾のように優雅で装飾的です。

独特のオーラが感じられます。



自然界の生き物たちの美しいデザインには、はっとさせられることが多くあります。

虫だけではなく、鳥も花も木も、自然界のデザイナーはやはり偉大です。

そして、こんな美しい生き物たちに出会える自然をこれからもずっと守り抜いていきたいですね。




学習館より年末年始休館のお知らせ

H27年12月29日(火)からH28年1月3日(日)まで休館いたします。ご了承くださいませ。







2015年12月19日土曜日

まちにまった・・・!

学習館でくらしていたツマグロヒョウモンの幼虫さん、
ごはんのスミレの葉っぱが少なくなるな~とやきもきしていたら、
サナギになりました!

ぶら下がってから、まつこと2日・・・



ようやくサナギになりました!




脱いだ幼虫の皮











サナギにはトゲがありますが、下の白っぽく見えるトゲは光を反射して金色に光ります。
とてもきれいですよ!


このまま冬を越してくれるかな?
無事にでてきてほしいと願っています。

2015年12月18日金曜日

ヒゲの生えたドングリ

 こんにちは。
今日は気温が低く、日中の気温が最高8℃と冷え込んだ一日とななりました。みなさん体調には十分気を配って、残り少ない2015年を元気にお過ごしくださいね。

 さて、今回のブログはみなさんも一度は目にしたことがあるでしょう、ドングリについての記事です。


甲山でよく目にするドングリ。こちらはみなさんがよく目にする普通のドングリ(コナラ)ですよね。


しかし、こちらをご覧ください。
   あれ…?よく見てみると、何かドングリの先からヒゲのようなものが生えていませんか…??



 実はこのヒゲの様なものはドングリのヒゲではなく、ドングリの根っこなのです。

 どのようになっているかというと、、、


このようにぐんぐん根を伸びております。

ドングリは春に開花し受粉、その年の秋に実をつけます。

秋に生ったドングリは地上に落下後、すぐに発根のみ行い、発芽はせず冬を越します。冬の間は落ち葉に埋もれ、乾燥に耐え春を待つそうです。

そして春になると発芽して大きく育っていきます。

こんなに寒いのに落ち葉の布団だけで冬を越すとは、、、
生き物の生命力とは力強いものですね。



みなさんも、ヒゲの様な根っこの生えたドングリを探してみてはいかがでしょうか。



2015年12月15日火曜日

トゲトゲしてるのに・・・

12月中旬とは思えない暖かさの今日この頃。
紅葉はまだ楽しめるので晩秋?
12月半ばの小春日和だから初冬?
そんな日に学習館で見つけたのはこの昆虫
名前はトゲナナフシ
棘のある木の枝みたいです。
毎年この季節に「自然の家」周辺で出会います。
成虫の出現時期は5~12月、よく見られるのは晩秋。
ナナフシは隠ぺい擬態という方法で身を守ります。
敵に襲われそうになると果敢に戦う!!
というわけではなく、
ひたすら見つからないようにひそかに枝になりきる?!
私は、この地味さが好きなんです(#^.^#)
枝にいると見つけられないだろうけど、
この時期に見かけるのはコンクリートの上やこんな所。
なんで???
こんな分かりやすい所にでてくるのでしょう?
トゲナナフシは単為生殖で
雌だけ子孫を残します。
単為生殖?はじめて聞いたときは驚きました(@_@;)
越冬形態は卵。
卵も植物の種に擬態しているのだとか。
学習館で何度か飼育したナナフシモドキの卵は
見たことがありますがトゲナナフシの卵は
まだ見たことがありません。
卵、見たいなぁ♪





2015年12月11日金曜日

今日のお天気

今日は、夜明け前に強い風が吹き、雨も降っていました。
でも、朝がきてしばらくすると、それも止んで
晩秋のきらきらした朝日が、紅葉の美しい甲山を照らしていました。

そして・・・、



にじです!
大きくてりっぱなにじが、空にかがやいていました!
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

「見てください!虹が出てますよ!」

通勤途中の道で、いつもはすれ違うだけの人に
思わず声をかけてしまいました。

「ほんまや!きれいやな。」

同じ空を見上げて、にっこり笑顔を交わしました。


美しい空や山や川の自然に触れて
いろんな人たちとのつながりを感じられるって
すてきなことですね。


ところが、その後・・・。
なんということでしょう。
また、冷たい雨が降りはじめ、強い風が吹き荒れだしました。

そんな甲山の一日です。



2015年12月9日水曜日

モズ

 甲山自然学習館西側にある柿の木ではメジロとヤマガラがにぎやかな様子で、双眼鏡でのぞいてみると奥の山茶花にモズのメスが目に入りました。メジロとヤマガラが去った後、柿の木にいたモズが、写真を撮ろうと構えると後ろにある自然の家のアンテナに、、、(^_^;)
この辺りでは冬鳥としてやって来ると聞いたことがあります。
周辺でモズのはやにえを見つけることができるかな?
大きさ(全長)は20㎝位
スズメ(約14.5㎝)より大きくヒヨドリ(約27.5㎝)よりちいさい
のどから胸、脇に小さな波状の横じまがあり尾が少し長め。

後ろ姿はこんな感じ♪

2015年12月6日日曜日

新しい本がお目見えです

山の色づきが、濃く鮮やかです。

雨の後の冷え込みから葉っぱが赤や黄色から


黄金色に染まっています。



今年もソロプチミスト西宮のみなさまから


素敵な本を寄贈していただきました。


昆虫ハンドブックや北陸きのこ図鑑など…


写真もきれいで、調べやすい内容のものばかりです。


山で見かけた植物や昆虫たち


本で確認できると


「なるほど、そうだったのか」と気持ちすっきり。


甲山を歩いたあとには


甲山自然学習館に立ち寄り、ご覧ください。


情報が詰まっています




晩秋の甲山

甲山自然環境センターだより№32も配布中です。

2015年12月4日金曜日

南太平洋のソロモン諸島から

 LEAF(こども環境活動支援協会)が進める「JICA 草の根技術協力事業』の対象地であるソロモン諸島ホニアラ市から市長をはじめ3名の方が12/2(水)に来館されました。
 ホニアラ市では現在ゴミ減量にむけた取組を進めていますが、今後、自然教育、環境教育にも力を入れていきたいとのことでした。ホニアラ市も甲山自然学習館のような施設ができればいいなとのご感想でした。
甲山周辺の動植物展示について説明
もちろん通訳は英語が堪能なLEAFの岸本氏

エコハウスの暖房システムについて

市内にある生物多様性関連施設について

ソロモン諸島の首都ホニアラ市の
アルフレンス・イノガ・ファタイ市長 
ソロモン諸島環境局 ネルソン・マネブラ氏
教育省カリキュラムオフィス国家健康促進校コーディネーター
フィオナ・ギラサラ・カトヴァイ氏

以前、南太平洋の国でプラスティック製品の輸入品が急増し生活スタイルが変化した事などでゴミ問題に取り組んでいるとテレビで見たことがありました。この度、少しかかわれた事は嬉しいです。また、ソロモン諸島の首都ホニアラ市がガダルカナル島にあることを知り日本との繋がりを感じました。


2015年12月1日火曜日

綺麗な色の鳥さん。

 今日から12月。
毎年の事ながら、一年経つのがとても早く感じます。
皆さんはこの一年、どんな時間を過ごされましたか?
残りの一カ月が素敵な時間であります様に。

さて施設の裏で、こんな綺麗な鳥を見つけましたよ。
残念ながら、もうすでにお亡くなりになっていましたが・・・(T-T)


アオバト

この綺麗な鳥さんはアオバトと言います。
鳩と言うと、皆さん灰色の鳩(ドバト)が頭に浮かぶと思いますが、こんな綺麗な鳩もいるんですよ。
全長約33㎝、全体的にオリーブ色をしています。
広葉樹林等を好み、単独もしくは10羽程度の群れを作って行動すると言われていますが、実の所その生態は解明されていない謎めいた鳥です。

巣を見つけるのも難しく、子育てについても不明な点が多いそうです。
そして、海水や温泉水等の塩分を含む水を飲む世界でも稀な鳥とされているそうです。