2014年6月30日月曜日

イシガケチョウ・イヌビワ

イシガケチョウというチョウがいます。
6月12日に甲山周辺で幼虫で見つかり
学習館にやってきました。
その後6月18日にサナギになり
1週間後、美しいチョウになりました。

地色は白色で、細かい筋模が入り乱れています。
切れ込みも鮮やかで、後翅には突起が見えます。
 
図鑑には沖縄のチョウとして紹介されていますが
甲山周辺で見られるとは、これも温暖化の
影響でしょうか!?
 
 
 
 
イヌビワ
イヌビワ
 
 
先がピンク色のかわいい実がなっています。
 
実を割ってみると・・・
イチジクのようです。



実の中のつぶつぶは、じつは、花の集まりで
中心に向かっていっぱいついてます。
 
   名前の由来(野草の名前、樹木の観察図鑑より)
   実がビワに似ているが、品質がおち、利用価値がすくないことからこの名が
つい た。
このように似ていて劣ったものに、名前の前に犬とつけることが多い。
しかし犬は番犬、猟犬、介護犬と役に立つ。
「イヌ」は、「異なるもの」「もどき」「似て非」などの意味をもつ。
 
 
犬は、人間のよきパートナーで、決して劣ったものではありません。
飼い主を守ってイノシシを追い払った、とのニュースも近頃聞きましたね!!
 
 
 
 
 

 
 
 

 
 

2014年6月27日金曜日

風変わりな毛虫その後・・・

先日、ブログにUPしていた風変わりな毛虫(マイマイガの幼虫)に寄生していた
コマユバチ科の寄生蜂の繭なのですが、羽化して蜂がでてきました!!
コマユバチ科の寄生蜂


だいたい3~4㎜といったところでしょうか。触角まで入れても、1㎝ありません。
お腹はべっこう飴みたいな色をしています。
羽化するときは、繭の先端がカパッと開いてそこから蜂が出てきます。
コマユバチ科の寄生蜂とその繭


そして羽化する頃には、毛虫は動かなくなっています。








2014年6月25日水曜日

都市型里山ボランティア育成セミナー始まる



本セミナーは甲山・社家郷山の森林・湿原や河川、農地などの豊かな自然資源や生き物を里山の循環システムを取り戻すことで
都市近郊の里山として次世代に残し、
こどもたちの環境学習や野外活動をサポートする人材の育成事業として始まりました。

 
6月22日(日)初日のスタートは、朝からの雨模様にもかかわらず
総勢80名近くの方々にお集まりいただき開講式が開催されました。

開講式



初めに、西宮市のこれまでの取り組みや、
環境のみならず、学習につなげるプログラムの
実施事例の紹介をいただきました。
環境学習都市推進課・山本さんのお話
 
 
 

特別講演では、服部 保氏を講師に招き
「里山の今昔と生物多様性保全」
についてお話しいただきました。




午後からのフィールドワークでは、においを嗅いでみたり
スノキの葉をかじってみたりと、五感を使った散策に、
セミナー生も満足された様子でした。




今後年内に、数回のセミナーが開催されます。
甲山・社家郷山周辺ではこのようなセミナーを修了された方々が、豊かな自然環境を守ってくださっています。



2014年6月24日火曜日

甲山湿原とカエルとマムシ

ノハナショウブ

甲山湿原ではノハナショウブが咲いています。北方高地系の湿原植物がこのような低地帯に出現していることが甲山湿原の特色の一つです。

花菖蒲の原種です。6月初旬から咲きはじめました。


モリアオガエルの産卵(2014.6.6)

下の大きい方がメス、上の小さい方がオス。

産卵中、周りにいたオスがたくさん寄ってきました。


マムシ注意!!

マムシ(@_@;)思わぬところにいることもあります。


西宮市立甲山自然環境センター周辺には
甲山自然解説309パネルが11基あります。
そのうちの①「野外で安全に過ごすために」が甲山自然の家前にあります。
ご覧くださいね。



2014年6月12日木曜日

風変わりな毛虫

  風変わりな毛虫を見つけました。


  何やら米粒状の白いものの上で、じっとして全く動きません。

  この毛虫の事を調べてみると、マイマイガの幼虫
  だとわかりました。
マイマイガの幼虫(毛虫)



  そして・・・からだについている白い米粒状のものの正体は
  毛虫に寄生し産卵するコマユバチの科寄生蜂の繭だと判明!
  この科の寄生蜂は、日本だけでも2000種類以上はいると
  言われています。
寄生蜂の繭たくさんついてますね

  マイマイガの幼虫(毛虫)は、突っつくと体を激しく
  くねらせました!!寄生されても、生きています。
  詳しく調べてみると、体をくねらせる行為は繭を守るために
  威嚇しているんだそうです。
  寄生された上に頭まで洗脳されるんですね。
  



2014年6月10日火曜日

6月は環境月間

6月に入り,、近畿地方も梅雨入りしましたが、
雨はまだ、さほど降っていません。

この季節ジメジメして、イヤな季節と思われがちですが,

雨が降ることも大切なことです。
田植えの季節でもあり
自然界の
生き物にとっても重要です。

学習館横のアジサイ


6月は環境月間です。
今年は環境学習都市宣言を行ってから11年目になります。

都会でありながら
海、山、川の豊かな自然に恵まれた西宮

みなさんの
日頃の生活の中でも
ふと立ち止まり、環境にやさしいこととは何かを
ちょっと意識することで、人にも、どの生物にも、
住みやすい条件が守られていけると思います。


みなさんもまわりの方々と共に、一歩すすんで、環境のことを
考えていただきたい季節です。

カメノコテントウのさなぎと成虫

2014年6月7日土曜日

湿原の今。

吹く風も夏めいてきましたね。
この時期、甲山湿原で咲いている花を紹介します。


カキラン




ラン科の多年草のカキランです。
名前は花の色が柿の実に似ている事から
由来しています。











モウセンゴケは陽当たりの良い湿地に生える食虫植物です。
粘液のついた紅紫色の毛がたくさん生えていて、小さな虫はふれると動けなくなり、
毛から出る液で消化されます。
モウセンゴケ

イシモチソウは陽当たりの良い栄養の少ない湿地に生える
食虫植物です。
葉の表面とふちの先端に粘液がたくさん生えていて、それで昆虫をつかまえます。

イシモチソウ


ササユリも咲いています。
ササユリの名前の由来は、葉の形が笹に似ている事からきています。
そして、花言葉は清浄、上品です。
凛として、気品のあるいでたちに香りが花言葉にぴったりですね。

ササユリ
























2014年6月5日木曜日

保護されたモリアオガエル

甲山のご近所にお住まいの方が、庭にいたというモリアオガエルを連れてきてくださいました。
とってもかわいい顔をしています



大きさはスマートフォンと比較していますが、9センチ弱くらいでした。背中に褐色の斑紋がありました。









水かきが発達しているのがよくわかります。
モリアオガエルの観察池付近の木に帰してあげました。 


でも自然界は危険がいっぱい!!
ヤマカガシがいました。
モリアオガエルが食べられないでほしいですが、ヘビも生きていくためには、エサを食べなくてはいけません。
生き物たちは食べたり食べられたりでつながっているんですね。
皆様見守ってあげてください。





2014年6月3日火曜日

小学3年生の環境体験授業

今日は西宮市内のある小学校から、3年生が『環境体験授業』で甲山を訪れてくれました。


今回は『甲山周辺の様子の観察』という内容で、「仁川の生きもの観察」や「森林の役割」などを学習され、その一つとして、ここ甲山自然学習館のエコハウスとしての構造を学習し、また、館内を見学していかれました。


仁川での生きもの観察を復習しながら、レポートまとめ








昆虫標本やエコクラフトにも興味津々・・・







朝から30℃近い気温の中でも、元気いっぱいでした!


大人も見習わなければいけませんね。






今日の体験を心の片隅に、これからたくさんの自然と触れ合い、豊かな心と元気な身体で、未来にはばたいてくれたらと願わずにはいられない、素敵なひと時でした。