2014年7月30日水曜日

クワガタムシ?

甲山キャンプ場を歩いている時に、朽木の中にいる虫をみつけました。
朽ち木の隙間に上手に隠れています。


細長い体に、大きなアゴ・・・クワガタムシのメスに似ていませんか?

ヨツボシケシキスイ
コウチュウ目 ケシキスイ科

 光沢のある黒色で、左右羽に赤色の斑紋が2つずつあります。
調べてみると、ヨツボシケシキスイと言う昆虫だとわかりました。

ケシキスイの仲間で、コナラやクヌギ等の樹液を吸うそうです
幼虫の時は樹液のほか、他の昆虫の幼虫等も食べるそうです。

                そして、とても立派なアゴを持っています!!
ヨツボシケシキスイのアゴ
                コクワガタのメスと比べてみましょう!
コクワガタのメス
コクワガタのメスよりも、ヨツボシケシキスイのアゴの方が太くて、がっしりしているように
見えますね。















2014年7月27日日曜日

ナミアゲハ サギソウ

前回 ブログで紹介したナミアゲハが羽化し、
美しいチョウになりました。
ナミアゲハは、いわゆるアゲハチョウで、最もよく知られている(並みにいる)チョウです。

朝の9時には飼育ケースの中で、すでに羽ばたいていたので、羽化してから時間が経っていたのでしょう。



サナギから約10日で羽化しました。




チョウのおなか側


見えずらいですが
サナギの上部に成虫の出た裂け目があります。




 
学習館で、去年から世話をしていたサギソウが、今年も開花しました。
冬場は、凍結しないように室内に置き、春先からは、室外に置き欠かさず水やりをしていました。

日当たりのいい湿地に自生します。
名前のとおり、白鷺が羽根を広げて
飛んでいるかのようです。
花の大きさは、3センチほどです。

 
 
毎年、可憐な姿をみせてくれて ありがとう!

2014年7月22日火曜日

ナミアゲハの幼虫と真っ赤なトンボ

今学習館で、サナギで羽化を待っているナミアゲハの幼虫時代の姿をご紹介します。
卵から生まれたては薄い黄色ですが、
2齢幼虫になると、体長1㎝ほどの鳥の糞みたいな黒い姿になります。

これは3齢幼虫

5齢幼虫(終齢幼虫)になると緑色に変身します。


そして、サナギになったんですね。
羽化が楽しみです。

さて真っ赤なトンボを見つけました。

目まで真っ赤ですよ!
とんぼのめがね」の歌のように、ゆうやけぐもをとんだから、なんでしょうか?
 
これはショウジョウトンボのオスです。
体長は5㎝ほど、鮮やかな赤色で、とてもきれいです。
今はトンボもいろいろな種類が見ることができます。
捕まえたら、何トンボか観察してみてくださいね。

2014年7月19日土曜日

無事、羽化いたしました!

7月12日から、当館に滞在中のカブトムシのサナギ

今朝、暗くしていたカバーをとると、
茶色いサナギ色のはずが
黒光りをしていました。
無事羽化に成功!!

成虫になりました。
まだ時間が経っていないのか
ほとんど動かずに体を徐々に
広げている様子でした。

そーっと触れると、まだ柔らかくて、産毛が
美しかったです。

メスの赤ちゃんですが、短い命。
いいお相手が見つかりますように…

                   サナギの抜け殻
 


アゲハの幼虫もサナギになりました。
羽化が楽しみです。

甲山では虫たちが次々に登場しています。
夏休みに、みなさんも来てくださいね。

その節は、暑さ対策忘れずにお願いします。


2014年7月16日水曜日

甲山自然学習館 飼育展示 仲間が増えました!(^^)!

7/12~仲間入りした昆虫たち

 観察しに来てね(*^。^*)


アゲハの幼虫
 

今朝、食草のイヌザンショウを入れ替えようと飼育ケースを開けると蛹になる準備をしていました。



    コメツキムシ

    二匹います。保護色なのでわかりにくいです。。。
    死んだふりをしてじっとしていることがあり、手に持つと急に動くことも。

    コメツキムシを仰向けにおいてジャンプする様子を観察しましょう。体をそらせ、反動で跳ね上がります。





カブトムシの蛹

ガラスに光が反射して少しわかりにくいですが、時々、動いています。羽化が楽しみです。






















2014年7月9日水曜日

みんながんばって生きています。

社家郷山の林で、コゲラがあけたであろう穴がたくさんあいた、サクラの木が見つかりました。
穴に深さがないため、巣穴ではなく食糧の虫を探すためにあけた穴ではないでしょうか。



コゲラは、キツツキの仲間で、木に垂直にとまっていることが多い
ようです。
鋭い爪で木にしっかりつかまり、とても強い尾羽でからだを支えています。
平成8年学習館西の林にて撮影



トマトの実に、こんなムシがついていることがありませんか?
我が家の家庭菜園には、せっかく赤くなったトマトにくっついて困っています。
虫がついたトマトは、味も落ちます。
調べていただいた結果、カメムシの幼虫と判明しました。
さなぎの時期を経ず成虫になることを
不完全変態といいます。



だいぶカメムシらしくなっている幼虫。
 
 


大きさは3~5ミリほど。
 
 
穴をあけられた木は迷惑でしょうし、トマトの汁を吸われた農家さんも迷惑。
でも鳥や虫たちも、生きていくためにがんばっているのでしょう。
暖かい目でみてあげようとは思うのですが・・・
やはりおいしいトマトがたべたいな!
 
 
 
 



学習館前の駐車場でネジバナが咲いていました。
自然が作り出した、なんと美しい螺旋の造形美でしょう。
ラン化の多年草で、小型だが花の形や色が美しく
鉢仕立てで楽しむ人も多い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2014年7月3日木曜日

半夏生


 


ご存知の方も多いと思いますが、夏至から11日目にあたる昨日7月2日ごろを「半夏生」というそうです。



近畿の一部ではタコを、福井県ではサバを食べる習慣があるようですが、皆さんのお宅ではいかがでしょうか?



この時期に花を咲かせ、葉を白く化粧するハンゲショウ別名:カタシログサ)という植物があります。
ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草で本州、四国、九州、沖縄に分布しており、水辺や湿地など湿った場所に自生するそうです。
 
 
 
しかし近年減少し、兵庫県でも準絶滅危惧種になっているようです。
 
 
 
そんなハンゲショウですが、甲山周辺の水辺でも、一部見ることができました。




 
 
 



名のとおり化粧した葉。

化粧することで昆虫を誘い、目立たない花の受粉を受け渡しをしてもらおうと、花の頃に葉を白くするそうです。

知恵ものです!



 





花のついていない葉は
白くなっていません。      










花は確かに・・・少々地味です^^;
 
微かにドクダミに似た香りがします。





暦日と同名のそんな野草の存在が、一層季節を感じさせてくれます。
 
 
雨の一日でしたが、そのおかげで葉の緑がより輝いて見える今日でした。