2016年8月31日水曜日

「センス・オブ・ワンダー」 ~本のご紹介~

今日で8月も終わり。
明日から新学期の子どもたちも多いのではないでしょうか。

夏のあいだ、甲山自然環境センターには、子どもたちといっしょに
たくさんのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも遊びに来てくださいました。

疲れを知らない子どもたちと一緒に、
真夏の太陽のした山道を歩き、虫を探し、魚を捕り、
さぞ、お疲れのこととお察しします。
おつかれさまでした。

そこで、今日は、1冊の本をご紹介します。



レイチェル・カーソン 「センス・オブ・ワンダー」です。

レイチェ・ルカーソンといえば、学校の授業で「沈黙の春」について
学習した覚えのある方もあるかもしれません。

彼女はこの本のなかで、
子どもたちの「センス・オブ・ワンダー = 神秘さや不思議さに目を見はる感性」について触れています。

そして、この感性は、「大人になるとやってくる倦怠と幻滅(中略)などに対する、かわらぬ解毒剤になる」のだと言っています。

また、子どもたちがこの感性を新鮮に保ちつづけるために、
「よろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります。」
とも、言っています。

暑い夏、甲山で経験したひとときは、私たち大人から子どもたちへの何よりもの贈りものになったのではないでしょうか。

今日で8月も終わり。
おつかれさまでした。

これから、子どもにも大人にもわくわくどきどきの楽しい秋がやってきます。

2016年8月26日金曜日

わたしは だあれ…甲山に住むいきもの

なつやすみ。甲山周辺には
昆虫類はもちろん、こんないきものもいるんだよ。
 
おやおや?
かえるのたまごかなー。
おたまじゃくしにしては白いね。

 
まだ 卵塊の中だよ。
でも細長いね。

 
3.5センチ
顔の横からはバランサーがでているよ。
この時期は幼生と呼ぶよ。
 
色は黒くなって、バランサーもなくなって
カスミサンショウオ 2016春生まれだよ。
幼体と呼ぶよ。
 
 
形はすっかりサンショウオ。
ちいちゃいので 学習館のどこにいるかは
スタッフに聞いてみてね。

2016年8月23日火曜日

盛りだくさんないちにち 珍しい?生きもの




 秋の訪れを感じるものいろいろ♪
今、甲山自然学習館で飼育展示しているものの一つにキベリハムシがいます。
神戸の港から入ってきて、兵庫県外ではいないらしいです。
食樹はサネカズラ(ビナンカズラ)。
飼育ケースをきれいに洗い、食樹のサネカズラを交換しようと枝をみると、
なんと!なんと!卵塊が枝についていました。
単為生殖なので雌1匹で飼育していても卵を産みます。その卵は来年の春、幼虫になります。
しばらく、卵塊を甲山学習館にて観察していただけるように展示します。



これが卵塊!
20~30個くらい卵がはいっているらしい。

サネカズラの葉が成虫に食べられています。
そのそばに卵塊があります。
これも擬態かな?

キベリハムシの成虫
ハムシの仲間では大きい!!!!
美しい光沢です♡

正面からはこんな顔

お腹はこんな感じ

そして、この季節の人気者
ハイイロチョッキリ!!!
今日からオス、メスのハイイロチョッキリを飼育展示しています。
最後はサワガニ
この季節は母ガニのお腹の中に子ガニがたくさん!!!!!!
近年、仁川広河原の生きものが少なくなっています。
色々な要因があるかと思います。
観察した生きものは、元の場所に戻してくださいね。

2016年8月18日木曜日

ピクニックロードで見つけたあれこれ!

 

まだまだ暑い毎日ですが、
聞こえる蝉の声は、すっかりツクツクボウシに!
夏から秋への移り変わりを感じるその声を聞きながら、
甲山大師道から甲山自然環境センターまでの
ピクニックロードを歩いてみると・・・
いろいろ見つけました。
まだ青いアオツヅラフジの実

熟すときれいな紫色に!
残念ながら食べられませんが・・・

中にはこのような種が!
何かに似ているような・・・?!


暑い中、目を楽しませてくれる花々

 
ガガイモ
ヒヨドリバナ
 
キンミズヒキ

ミズヒキ



最後に学習館の前にいたオンブバッタ
 

 

2016年8月15日月曜日

産卵?!なかなか見る機会ないかも?

先日、コープの森・社家郷山ブログにも掲載されていた
タマムシ!
今日は、甲山自然の家付近の
カシナガ被害によって枯れたシラカシにて
産卵する場所を探している
タマムシを発見!!



ちょっと分かりずらいですが、産卵している(?)様子です。
昨年は、甲山自然学習館学習館で飼育展示している
タマムシが朽木を入れた瞬間に産卵を始めました。
来館されたときにとても珍しい瞬間に出会うことも
いろいろあります。
甲山まで来られた時には、是非、甲山自然学習館に
お立ち寄りくださいね♪

2016年8月12日金曜日

秋の気配

毎日暑い日が続きますが、朝晩は涼しいと感じるようになりました。

まだ緑の多い中、ミズヒキやハギ、ヤマノイモが涼しげな姿を見せてくれました。

ミズヒキとシラホシカメムシのなかま

ハギ


ヤマノイモ


2016年8月9日火曜日

湿原の花

 

 

暑い中、湿原にはこんな花が咲いています。

 

 

 

この白い花は・・・


 
 

サギソウです。

涼しげな美しい花です。




 

ミズギボウシ

 
 

 
 

コガンビ

 

 
 
 

食虫植物のミミカキグサ

 
 

 
 

ワレモコウです。

咲き始めでしょうか。

渋い紅色がこれから花全体にひろがります。

 

 

ふと目に留まった花が、

季節の変わり目を教えてくれているようですね。

 

2016年8月8日月曜日

バッタの脱皮

暦の上ではもう「立秋」となりました。
でも甲山のお昼の気温は35℃超え!熱中症が心配されるほどです。
皆様も暑さ対策を十分に遊びにいらしてください。

夜にまわりを観察してみると・・・

脱皮を終えたばかりのバッタを見つけました。
キリギリスの仲間かな?それともクダマキモドキかな?
透き通った翅がとてもきれいです。
























後翅が黄色と黒のあざやかな模様のキシタバかな?と思ったガには残念ながら逃げられてしまいましたが、
夜にもきれいな虫を見つけられます。

今朝は甲山自然の家前の階段にメイガの仲間がとまっていました。
3センチ弱の小さなガですが、チョウのような黄色の翅があざやかです。

夏と言えばカブトムシやクワガタが主役という感じですが、色々な身近な虫も観察してみてください。おもしろいですよ!

2016年8月5日金曜日

甲山のクワガタたち

暑い毎日が続いていますね。

 

学習館は、連日、夏休みを満喫中の子供たちやご家族でにぎわっており、甲山周辺の自然について楽しく学んでいただいています。

数ある生きものの中でも、やはりこの季節はカブトムシやクワガタが大人気。展示中の虫たちは、みなさんの注目の的となっております。

甲山に生息するクワガタは7種類いると言われていますが、みなさんそのクワガタの種類をご存知ですか?

今日は7種類の甲山クワガタオールスターズのメンバーについて、紹介してみたいと思います。

 

まずは貫禄たっぷりのこちらから。



 

コギリクワガタ

大あごが湾曲しています。なかなかの風格です。

 
 
 


ヒラタクワガタ

地域ごとに大あごの形が違うようです。





ミヤマクワガタ

頭部の張り出しが特徴的。かっこいいですね。

 
 
 

チビクワガタ 

名前のとおり小さいですね。おもに朽木に生息します。

 
 

こちらはスジクワガタ

大あごの内歯の明瞭さや数、位置などで他と識別するようです。

 






そしてこちらはネブトクワガタ

上翅(じょうし)に はっきりとしたすじがあります。

ネブトクワガタの蛹室も展示中。あと少しで羽化するかな?


ネブトクワガタ蛹室


最後になりましたが、こちら。



 コクワガタ



このオスは大あごの長さが頭部より長いですね。

そういう特徴が識別のポイントの1つのようです。

 
 

学習館ではいつもすべてのメンバーがそろっているというわけではありませんが、

すべて見ることができれば本当にラッキーです。

 

ぜひ会いに来てください!

 
 
(参考:日本のクワガタムシハンドブック
横川忠司 著 ㈱文一総合出版)