2012年12月27日木曜日

甲山第一湿原の草刈り

甲山自然環境センターでは、市民のかたのご協力を得て、毎年一月に湿原の「落ち葉かき」を実施しています。
これは湿原にたまった落ち葉をとりのぞき地表に太陽の光をあてることにより眠っている種子の発芽を促すと
同時に「腐葉土」による「富栄養化」を防ごうとする活動です。
2日間にわたり延べ60名のksc(甲山自然環境サポート倶楽部)のかたが作業にあたりました。
kscとは?
センターでは「森林・湿原サポーター養成講座」という講座を実施しています。
今回までに8期にわたり実施してきました。
8期(24年度)講座の内容です
25年度も5月開講を予定しています
この講座を修了されたかたがkscとして森林・湿原の環境保全などの
活動をしています。

25年1月の「湿原落ち葉かき」のご案内はこちらから
作業まえの様子

刈り払い機もつかいましたが大切な部分は手刈り

ほぼ終了間際の湿原の様子

刈り取った草の山

2012年8月11日土曜日

夏は過ぎ行く

まだまだ、夏の真っ最中ですが、甲山湿原観察園では、
サギソウが舞うように咲いています。 白い可憐な花は季節を知らせます。

日当たりのよい湿地に生えますが、自生地は減少しています。

名前のごとく、白鷺が羽根を広げたところによく似ています。


湿原観察園にはほかにも…
サワギキョウ

高原の湿地に夏の終わりを告げる花です。草丈は人の腰~胸ぐらいになるものもあります。

シラヤマギク
草原や明るい林に多い。舌状花の数が少なくなんとなく寂しげに見える。

8月13日のサギソウの様子です。
20輪以上あります。
そろそろ見ごろでしょうか?


みやたん 登場

西宮市内で宝さがしを続けるみやたん

みやたんのおうちのお披露目のため、撮影がありました。
はい ポーズ
『すてきに撮ってね』



甲山自然学習館にて

2012年8月5日日曜日

今日は大暑ですが…

ロンドン五輪では、熱い戦いが続いています。

こちら暑い甲山第1湿原ではキキョウが咲きました。

秋の七草のひとつ。 
野生のキキョウは全国の44都道府県で
絶滅危惧種に指定されています。
根っこは鎮痛・鎮静・解熱などの生薬として使われます。

つぼみの状態では花びら同士が風船のようにピッタリとつながっています。
英名は Balloon Flower

日差しをさけて、花びらのなかにサツマノミダマシがいました。
もうすぐ立秋。待ち遠しいですね。
サツマノミダマシ 
・腹が鮮やかな緑色で、背側の胸に近い部分に黄色い縁がある。 
・本種に似て脇に黒い部分があるのはワキグロサツマノミダマシ。
  サツマノミ(薩摩の実)は、ハゼの実の別名だそうです。

キキョウを絶滅危惧種に指定している都道府県

2012年8月3日金曜日

みやたんのおうち

ピンクの屋根、水色のすてきなおうちがお目見えしました。



西宮市のゆるキャラ
水色の妖精『みやたん』は、

ここ甲山で
「西宮に眠る宝物を見つけ、守って欲しい」という
不思議なメッセージを受けました。


そのメッセージに導かれ、
宝物を探しながら、
まちを旅している『みやたん』



先日そのおうちが、学習館のご近所に完成!


おうちの中にもはいれるよ




着工には普段から甲山の森林湿原を整備・保全してくださってる
KSC(甲山自然環境サポート倶楽部)の皆さんがご尽力くださいました。
















暑さ厳しい毎日ですが、甲山の緑の中にたたずむ
さわやかな水色の妖精『みやたん』おうちを見学にいらしてみませんか?

2012年7月27日金曜日

カタツムリの赤ちゃんがうまれました。

学習館で飼育中のカタツムリ(クチベニマイマイ)の赤ちゃんが誕生しました。

カタツムリのびっくり!
○カタツムリは1匹でオスの役目とメスの役目をします。
○カタツムリは生まれたときから殻があります。
○カタツムリは殻も成長します。
○カタツムリは食べたものでフンの色が変わります。



うまれた時からちゃんとカタツムリの姿です。




小さなツノ(触覚)も目もちゃんとあります。


カタツムリの親子



一円玉と比べるとこんなに小さいからだです。


2012年7月11日水曜日

ヒラズゲンセイ(平頭芫青)

甲陽園小学校の宇野くんがめずらしい昆虫をみつけてくれました。
ヒラズゲンセイといいます。
昨年まで兵庫県のRDB(レッドデーターバンク)のCに指定されていました。
体液に有毒な成分がふくまれています(かぶれたり、水ぶくれをおこす)ので、見つけても手を触れないでください。
もともと、暖かい地方に生息している昆虫ですが最近は北上しているようです(分布:本州南部・四国南部・南西諸島)
オスは大きなあごをもちます。幼虫はクマバチの巣に寄生します

みたところ「クワガタ」に似ているので「赤いクワガタ」と呼ぶ人もいます

2012年6月22日金曜日

初めて見ました!

甲山自然環境センター近くの農地で、なんとジャガイモの実がなっていました。
ジャガイモの花はよく見ますが、実を見るのは初めてです。
まるで 、ミニトマトのようですね。
ちなみに、私たちが普段食べているのは、地下茎の先が肥大した部分(塊茎)です。

2012年6月20日水曜日

旅するチョウ

甲山にも渡りをするアサギママダラが観察されました。
アサギマダラは、夏は暑さを避け高地や北に移動します。
海を渡って1000km以上の旅をするそうです。

甲山で休憩後また、北へ向かって旅立つのでしょうか?



            
             
                
                               

甲山エコひろば 「ホタルとモリアオガエルの観察会」



6月17日(日)梅雨の時期のちょうど雨上がり、観察会が開催されました。
参加者、ボランティア合わせて79名の参加のもと、たくさんのホタルとモリアオガエルが観察されました。
キャンプ場で生態についての講義をうけました。
仁川広河原でのホタル観察。



メスのモリアオガエルの背中にオスが乗っかり
産卵の準備をしています。




  
ゲンジボタルのひかり。幻想的ですね。

            

2012年6月19日火曜日

見つけた! ヒメタイコウチ。

第一湿原で、はじめてヒメタイコウチを発見。
甲山では第四湿原には、生息していましたが、
今回の発見は第一湿原が
昔日の湿原に戻ってきている証かも?
ヒメタイコウチの名前は「太鼓を打っている姿」から名付けられています。



ヒメタイコウチは半水生の昆虫で、湧水が染み出す浅い小河川の
湿地に生息するといわれています。


体長18~20mmで飛翔能力がなく、移動能力は乏しい。 


陸生及び水生の昆虫や小動物の体液を吸汁する。


2012年6月8日金曜日

アジサイ

                                                      間もなく近畿地方も梅雨入りでしょうか…
                                              学習館に面した駐車場脇のアジサイも開花し始めました。

                                        アジサイはガクアジサイを母種とした園芸種で、こちらは“手まり咲き”。
                                            一方、ガクアジサイやヤマアジサイのような花形は
                                                    “額ぶち咲き”といわれます。


   すべてが装飾花のがく片で、花弁、雄しべ、雌しべは退化し結実しないそうです。

 これからしばらく、爽やかな色合いで、
私たちの目を楽しませてくれます。

                               
                                         アジサイといえばカタツムリ…当学習館では、
                                         クチベニマイマイも 飼育しています。
          ぜひお立ち寄りください。

2012年6月3日日曜日

清楚な気品

6月始め、雨上がりに淡いピンクのササユリを見つけました。
葉っぱはササの葉そっくり。
ヤマユリよりひと月早く咲きます。

湿原では愛らしいトキソウが‥‥
天然記念物の朱鷺の体色に似たところからついています。
ひとつ見つけるとよいことがありそうな‥


2012年5月27日日曜日

甲山にはこんな動物もいます。

日本自然保護協会のモニタリング(全国調査)に甲山周辺も参加しています。
調査対象は、植生調査、哺乳類調査です。
哺乳類調査では、センサーカメラで森の中を通る動物を撮影しています。


甲山周辺に生息している動物をご紹介します。
アライグマ 農業被害が心配されます。
アライグマ
イノシシ えさを探して土を掘り返したのでしょう 鼻がまっくろ。
キツネ こんなにも身近にいるとはおどろきです。

テン 昔は毛皮を取るため飼育されていました。 

タヌキ ずんぐりした体型が特徴です。


2012年5月22日火曜日

オオカマキリ誕生、そして旅立ちました。


昨年10月下旬にみつけた卵しょうを、透明プラスチック製の水槽ケースの中に入れ、
学習館裏の屋外で秋・冬・春と見守ってきました。

日本には、この“オオカマキリ”を含め7種類のカマキリが生息しているそうです。
200個ほどの卵が釣り鐘状の卵しょうの中におさめられ越冬します。

 今朝、いつものように水槽に霧吹きしに出てみると…
たくさんの赤ちゃんカマキリたちが!


    孵化は午前中早くにおこなわれるそうです。
    みつけた時はすでに前幼虫から1齢幼虫に脱皮していました。

                   

 少しして、体が乾いたころには、ケースのふたの隙間から続々と旅立っていきました。